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『ぱちんこ ゴジラ対エヴァンゲリオン セカンドインパクト G』テーマソングマキシシングル「Gathering」発売記念|林原めぐみさん、インタビュー③

更新日:2024/12/30

「Gathering」の発売記念した林原めぐみさんへのインタビュー。最終回となる第3弾では、ジャケット写真とカップリング曲「Children ~はじまりの明日へ~」についてお伺いしました。

楽曲に強さと激しさを感じる「Gathering」とは違い、温かみを感じるバラード「Children ~はじまりの明日へ~」には『エヴァンゲリオン』シリーズに登場するチルドレンたちとどんな関係があるのか。作り込まれ、こだわりを感じるジャケット写真のビジュアルと衣装に隠された意図など、林原さんのファンや『エヴァ』ファン必見のインタビューとなりました。

「火曜サスペンス」の最後、犯人を包み込むような楽曲に

ーー今回は「Gathering」のカップリング「Children ~はじまりの明日へ~」についてお聞きします。楽曲をお聞きした私の印象としては、こちらの楽曲の方がよりレイとアスカのことを表現しているように感じました。

林原めぐみ(以下=林原):おっしゃる通り、「Children ~はじまりの明日へ~」はレイとアスカの話に近づけました。前作は2曲とも遊技機に入るということで激しめな楽曲になっていました。でも、今回のカップリングは遊技機に入らないことが決まっていたので、「いっそ、バラードにしてしまおう」と。

ーーそのような意図があったのですね。

林原:『エヴァンゲリオン』シリーズでは私が「翼をください」や「今日の日はさようなら」、「ボイジャー」などを歌っています。これらの曲は戦いの最中や残酷なシーンで使われていますが、(曲の本来の明るい雰囲気とは違って)より切なかったり、より苦しかったりと逆の効果が出ていますよね。

ーー3号機と初号機の戦いの中で流れた「今日の日はさようなら」は、インパクトが強かったです。

林原:私が『エヴァ』の中で歌う、楽曲の役割を意識した時に、レイがアスカを助ける演出や『ゴジラ』と『エヴァ』がバキバキに戦うシーンで「Children ~はじまりの明日へ~」が流れることで、戦いを包み込めれば良いと思いました。それともう一つ。『エヴァ』ロスになっている大人たちだけでなく、リアルタイムでは『エヴァンゲリオン』に触れていない年齢の子供たちにも向けています。14歳になって親の影響で『エヴァ』を見出したり、『名探偵コナン』で灰原を好きになった10代の子が『エヴァンゲリオン』シリーズを見始めたりしているので、そんな10代の子たちにも向けてバラードにさせていただきました。

ーー「Children ~はじまりの明日へ~」は林原さんから楽曲を担当する高橋さんに、楽曲の雰囲気などを指示されたかと思いますが、どのようなお話をされたのでしょうか?

林原:「火曜サスペンス」の最後で犯人を包み込むような楽曲にしてほしいってお願いしました。そしたら、崖の上で犯人を説得する緊迫した楽曲が上がってきて(笑) 「ごめん。崖は見えなくて良いの。やむなく罪を犯してしまった気持ち、そしてそれすら許すほどに柔らかく包みたい」とお伝えした経緯があります。でも、さすが高橋さん、もう1曲準備されていて、「それ!それ!」ってピッタリな楽曲でした。

ーーもう一曲の方も聞いてみたかったです。

林原:崖だけじゃなくて、パトカーも何台か見えましたよ(一同笑) 発注的には間違ってないんですけど、「ごめんなさい」っていう(笑)

戦いが終わったって思った時、それが次への始まりかもしれない

ーー「Children ~はじまりの明日へ~」の作詞で意識されたことは何でしょうか?

林原:これだけ長く『エヴァンゲリオン』をやらせていただいていますので、私の肉声の中にも『エヴァンゲリオン』が住んでいると思っていて、私の歌声が聞こえた時点で『エヴァ』の何かしらを思い浮かべていただけるのではないかと思っています。そんな自負のようなものがあって、作品に恥じぬような曲にしたいと作詞しています。なので、歌詞から『エヴァ』ファンの方が朝日かもしれないし、夕日かもしれない。アスカの涙なのか、レイちゃんの微笑み、シンジの悔しい姿なのかもしれない。そんな脳内『エヴァンゲリオン』を思い浮かべてもらえたらと、私が引っ張るというよりも託すという感じです。

ーーなるほど。サブタイトルとなる「はじまりの明日へ」はどんな思いで付けられたのでしょうか?

林原:『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を想起しているところがあります。シンジやレイ、アスカたちチルドレンにとって戦いは終わったけど、これから新たな人生が始まりますよ ね。戦いが終わったって思った時、それが次への始まりかもしれない。そういう意味で彼らの生き方を表現してみました。

水の中にいるゴジラがまた浮上する再生のイメージ

ーーありがとうございます。続いて今回のジャケットと衣装についてお伺いしたいのですが、今回も林原画伯がデザイン画を描かれているのでしょうか?

林原:はい!今回も林原画伯が描きました。(スマホに入っているデザイン画を見せながら)こんな風に「Gathering」のGはゴジラの背中みたいにしてほしいとか、前回のシリーズで着た衣装をあえて破いて、負けを表現したいとか、こんな画伯のデザインから素敵な衣装を作ってくださって嬉しい限りです

ーージャケットでは水の中にいるような表現になっていますね。

林原:これはゴジラをイメージした表現になります。「ゴジラ対エヴァンゲリオン」の第2弾ということで戦いはまだ終わっていない、倒してもまた来ると。映画のゴジラって、水から上がってきて、水の中に去っていきますよね。ゴジラは負け越さないというか。だから、去っていった水の中にいるゴジラのイメージで、ここからまた浮上する。そんな再生のイメージを表現しています。

ーー水の中で眠っているというイメージなのですね。どのようにしてジャケットを撮影されたのでしょうか?

林原:床に寝転がって、それをすごく高いところからカメラで撮ってもらっています。髪の毛もヘアメイクさんに散らしてもらって、水の中を表現してもらいました。

ーー最後に「Gathering」を楽曲として聞かれるファンや遊技機で聞かれる方へ向けて、お言葉をもらえますでしょうか?

林原:まず、楽曲として聞いてもらう方へ。「ゴジラ対エヴァンゲリオン」ってパワーワードで腰が引けるかもしれませんが、負け越さないゴジラも1つの決着がついた『エヴァ』も、人それぞれ愛し方、愛され方は違いますが、根底にある強さや安心感を大事にして曲にしています。2曲続けて聞いていただけたら、もうちょっと頑張ってみようかなとか、手を付けられていなかったことにチャレンジしてみようと思っていただけたら嬉しいです。ぱちんこで体験された方は、映像と一緒に見たらお腹いっぱいになるかもしれませんが、アニメや映画とは違った『エヴァ』をまた感じることが出来るのではないでしょうか。今日、私も試打をさせてもらって、レイやアスカ、チルドレンを支えるミサトさんやリツコさんにまた会えたことが幸せで、とてもカッコいい映像を立体的な迫力で体感できたことに満足しています。今日は実機で試打をさせていただき、ありがとうございました。

ーー試打を楽しんでいただけたようで嬉しく思います。こちらこそ、ありがとうございました。

来年2025年はアニメ『新世紀エヴァンゲリオン」が放映を開始してから30年という節目の年です。レイやユイという登場人物だけでなく、挿入歌でも『エヴァンゲリオン』シリーズの世界を30年近く表現し続けてきた林原めぐみさん。新曲「Gathering」と「Children ~はじまりの明日へ~」はそんな林原めぐみさんだから表現することができた、『ぱちんこ ゴジラ対エヴァンゲリオン セカンドインパクト G』テーマソングとカップリングなのだと改めて感じました。

『エヴァ』ファンや林原めぐみさんファンの方、遊技中に楽曲を聞いたファンの方が、楽曲を通じて林原さんが伝えたい思いをこのインタビューで補完することができたら幸いです。最後に、林原めぐみさんが驚き、感動された「Gathering」を使用した演出をまだご覧になっていない方は、ぜひ『ぱちんこ ゴジラ対エヴァンゲリオン セカンドインパクト G』にてご体感ください。

『ぱちんこ ゴジラ対エヴァンゲリオン セカンドインパクト G』公式サイト

林原めぐみ シングル「Gathering」公式サイト

●プロフィール
林原めぐみ(はやしばら・めぐみ)

3月30日生  東京都出身  血液型O型。高校卒業後、看護学校に通いながら声優を志す。'86年にテレビアニメ「めぞん一刻」の幼稚園児役で声優デビュー。以降、数多くのアニメキャラクターを演じつづけている。また、DJ、歌手、作詞、エッセイ執筆など、幅広く活躍中。

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